メッシュとは、地図上の一定の範囲を規定する図式です。通常、地図は大きな面積をカバーするため、詳細な情報を表現するためには、地図全体を細かく分割して表現する必要があります。このため、地図をメッシュに分割することで、より詳細かつ正確な情報を表現することができます。 

 メッシュの形状や大きさは、地図の用途や規模によって異なります。一般的には、正方形や長方形の形状が使われますが、三角形や菱形の形状を採用している地図もあります。また、メッシュの大きさは、地図の縮尺に応じて変化します。縮尺が大きい地図では、メッシュを小さくすることで詳細な情報を表現します。一方、縮尺が小さい地図では、メッシュを大きくすることで広い範囲を一度に表現することができます。 

 地図においてメッシュは、様々な目的に利用されます。例えば、災害発生時には、救援活動を円滑に進めるために、被災地域をメッシュで分割し、救援物資の配分や避難所の配置を決定することがあります。また、市街地の開発計画や交通網の整備計画を策定する際にも、メッシュを利用して地域ごとの人口密度や交通量を分析し、計画を立案することができます。 

 このように、地図におけるメッシュは、より正確かつ効率的な情報の表現や分析に欠かせない図式であるといえます。